この記事は次のような方に向けて書きました。
・おすすめ証券会社のそれぞれの特徴を知りたい
・つみたてNISA(積立NISA)について知りたい
特にこれからつみたてNISAを始めようと考えている方向けに書きました。
この記事を読んでいただくと、つみたてNISAを始めるためにどの証券会社が自分に合っているかが分かります。
つみたてNISA(積立NISA)とは
つみたてNISAを簡単にまとめると、年間40万円までつみたて投資が可能で、運用益が非課税になる制度のことです。
細かい特徴は下記の表をご覧ください。
投資期間 | 最長20年間 |
対象商品 | 金融庁が定めた、手数料が安い株式投資信託とETF(上場株式投資信託)等 |
対象者 | 日本に住んでいる20歳以上の人 |
非課税投資額 | 毎年上限40万円 ※20年間で最大800万円 |
投資可能期間 | 2018年~2042年 |
毎月コツコツつみたて投資をした結果、プラスになった運用益が最長20年間非課税になります。
ただし、新NISAが2024年から始まるため、投資可能期間は2023年までとなる予定ですのでご注意ください。
今までつみたて投資をした資産に関しては、最長20年間非課税になるのでご安心ください。
通常は投資信託の運用で得た利益に対して、20.315%の税金が取られてしまいます。
それが非課税になるのは大きいですよね。
新NISAの詳細については、下記にまとめています。
つみたてNISAと一般NISAの違い
つみたてNISAと一般NISAの違いは、年間投資可能額と投資期間です。
それぞれのNISAの内容は次の通りです。
【一般NISA】 年間120万円まで、最大5年投資でき、同じく運用益が非課税
また、投資対象もそれぞれ異なります。
つみたてNISAは投資信託がメイン、一般NISAは個別株がメインです。
詳しい違いは下記にまとめています。
つみたてNISA(積立NISA)のおすすめ証券会社4選
おすすめの証券会社は次の4社です。
金融機関 | 商品本数 | 最低積立金額 | 貯まるポイント |
SBI証券 | 約190本 | 100円 | Tポイント Vポイント Pontaポイント dポイント e JALポイント |
楽天証券 | 約190本 | 100円 | 楽天ポイント |
松井証券 | 約180本 | 100円 | 松井証券ポイント 現金還元 |
auカブコム証券 | 約190本 | 100円 | Pontaポイント |
すべてネットの証券会社です。
理由は、次の通りです。
・運用コストが安い
・少額からスタートできる
上記のようにネット証券はメリットが多いです。
つみたてNISAはネット証券のご利用をおすすめします。
大手証券会社や大手銀行との違いは?
店舗型の大手証券会社や銀行はアドバイザーに相談できるメリットがあります。
しかし、その分運用コストが高い点がデメリットです。
また、大手銀行に関してはネット証券のように取扱商品が少ないこともデメリットです。
金融の専門家に相談しながらつみたてNISAをやりたい方は大手の証券会社や銀行を利用するのが良いかもしれません。
証券会社を選ぶ際のポイント3つ
つみたてNISAをするための証券会社を選ぶポイントは3つあります。
ポイントについてはおまけ程度にお考えください。
①取扱商品が多いか
②最低積立金額が低いか
③ポイントが貯まるか(おまけ)
順番に詳しく見ていきます。
①取扱商品が多いか
証券会社がごとにつみたてNISAで購入できる投資信託の商品数が異なります。
ネット証券でも特に商品数が多いのが先程おすすめした3社です。
取扱商品が少ないと、選択肢が少ないため、自分がつみたて投資をしたい投資信託が無い場合があります。
投資したい商品の取り扱いが無いと、つみたて投資ができませんので取扱商品数は重要です。
②最低積立金額が低いか
最低積立金額が低い方が良い理由は、家計が厳しい時でも無理のない範囲で投資を続けることができるからです。
つみたてNISAは一番長くて20年積立投資を行うことが可能です。
そのため、最低積立金額が低ければ、途中で解約せずに続けることができます。
長く投資を続けることが何より大切です。
③ポイントが貯まるか
最後はポイントが貯まるかどうかです。
最近は、ポイントが貯まる証券会社が増えてきました。
貯めたポイントを投資に回すことも出来るようになってきています。
ただし、3つの中では優先順位は一番低いです。
ポイントはその証券会社の方針でいつでも改悪になる可能性があるからです。
貯まったらラッキーくらいな気持ちで考えてみてください。
あくまで優先するのは取り扱い商品数と最低積立金額です。
つみたてNISA(積立NISA)のおすすめ証券会社を比較
先程お話したおすすめ証券会社のそれぞれの特徴をご紹介していきます。
SBI証券
金融機関 | 商品本数 | 最低積立金額 | 貯まるポイント |
SBI証券 | 約190本 | 100円 | Tポイント Vポイント Pontaポイント dポイント e JALポイント |
SBI証券の特徴は取り扱っている銘柄が豊富で、ポイントが貯まることが主な特徴です。
投資信託の保有残高に応じて最大0.25%ポイントが貯まります。
また、最低積立金額も100円と少額からできるので初心者におすすめです。
ちなみに私はSBI証券でつみたてNISAとiDecoを開設しています。
SBI証券でつみたてNISAを行う場合、5種類の中から好きなポイントを貯められるのが嬉しいですね。
SBI証券の特徴は下記にまとめています。
楽天証券
金融機関 | 商品本数 | 最低積立金額 | 貯まるポイント |
楽天証券 | 約190本 | 100円 | 楽天ポイント |
楽天証券の特徴は投資信託の取り扱い数が最も多く、楽天ポイントが貯まることが主な特徴です。
SBI証券と同じく100円から積立投資が可能です。
投資信託を楽天カードや楽天キャッシュで購入すると、その金額に応じてポイントを貯めることができます。
楽天カードは積立金額の0.2%か1%(※投資信託の銘柄によって異なります)、
楽天キャッシュは積立金額の0.5%貯めることができます。
楽天証券でつみたて投資を行う場合は、これらを利用してポイントを貯めることをおすすめします。
また、投資信託の保有残高に応じて初回達成時のみポイントが付与されます。
もらえるポイントについては下記の表をご参考ください。
月末残高 | 獲得ポイント |
10万円 | 10ポイント |
30万円 | 30ポイント |
50万円 | 50ポイント |
100万円 | 100ポイント |
200万円 | 100ポイント |
300万円 | 100ポイント |
400万円 | 100ポイント |
500万円 | 100ポイント |
1000万円 | 500ポイント |
1500万円 | 500ポイント |
2000万円 | 500ポイント |
楽天証券の特徴は下記にまとめています。
松井証券
金融機関 | 商品本数 | 最低積立金額 | 貯まるポイント |
松井証券 | 約180本 | 100円 | 松井証券ポイント 現金還元 |
松井証券の特徴は、投資信託の取り扱い銘柄が約180本と多く、初心者向けのサポートが充実していることが主な特徴です。
上記2社と同じく、最低積立金額は100円から始めることが可能です。
信託報酬が0.3%を超える投資信託を保有している場合、松井証券ポイントか現金で還元されます。
貯まった松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイント、Amazonギフトカードに交換することができます。
また、松井証券では無料で使えるアプリやツールが多くあります。
中でも、「投信アプリ」はロボアドバイザーが資産運用のアドバイスをしてくれます。
これらが無料で使えるのはありがたいですね。
松井証券の特徴は下記にまとめています。
auカブコム証券
金融機関 | 商品本数 | 最低積立金額 | 貯まるポイント |
auカブコム証券 | 約190本 | 100円 | Pontaポイント |
auカブコム証券の特徴は、取扱銘柄が豊富でPontaポイントが貯まる点です。
さらにauPayカードのクレカ積立をつみたてNISAで行うと1%のPontaポイントが貯まります。
また、つみたてNISA口座(NISA口座含む)を開設した方は、個別株の取引手数料が最大5%割引になります。
auカブコム証券の特徴は下記にまとめています。
つみたてNISAのおすすめ銘柄
実際に口座開設が終わったらつみたてNISAで投資信託を買ってみましょう。
選び方のポイントは次の3つです。
②低コスト
③純資産の大きさ
幅広く分散投資していて、コストが安く、投資信託の純資産が大きい銘柄がおすすめです。
おすすめの投資信託については下記記事にまとめています。
初心者の方におすすめの銘柄は「オール・カントリー」
これからつみたてNISAを始める方向けに、おすすめの銘柄は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
理由は次の2つです。
・日本を含む先進国、新興国の株式へ幅広く投資できる
・手数料(信託報酬)が0.1133%以内と安い
こちらのファンドは数々の書籍でも紹介されています。
どの投資信託を購入したら良いか悩んでいる方におすすめです。
長期投資をする上で、分散投資と運用コストはとても重要です。
ぜひご参考にしてみてください。
まとめ
つみたてNISAを始める証券会社は前述した3つのポイントで選ぶと良いと思います。
②最低積立金額が低いか
③ポイントが貯まるか
個人的には、普段ご自身でメインに貯めているポイントが貯まる証券会社がおすすめです。
貯めたポイントが使いやすいかどうかも大切ですからね。
こうした点も考えつつ、証券会社を選んでみてください。
一緒につみたてNISAでコツコツ資産形成をしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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